松島町との合併
鹿島台町付近では仙台、古川、石巻を核とする広域市が合併の最終形態になる と予想され、その中での当面の合併目標を設定するとなると、仙台市の影響が大き い自治体同士での合併しかありえません。南郷町との合併を経て仙台圏での合併 に加わるのが無理ならば、松島町・大郷町方面が合併候補となります。交通や人の 流れを考慮すると松島町との合併が最適です。 (以下9行2004/5/5更新)仙台圏北部9市町村の研究会は2005年までの合併は困 難という結論に達し、2004年5月現在、松島町も含め枠組みが白紙の状態となって いるため、2010年までの新合併特例法期間内の合併を目指して協議を始めるのは 難しいことではありません。人口は2町で3万人を超え市制施行も可能です。 もし仙台圏北部9市町村が2010年までの合併を目指して再結集するならば、仙台 より北で仙台市の影響が大きい市町村の大半が集まっての合併論議ですから、残 る鹿島台町もこの話し合いに参加するのが順当です。仙台近郊の発展性がある地 域同士で、鹿島台・登米方面と利府・仙台方面を今より約3km短縮する道路の計画 (2004年5月の松島町広報に掲載)もあり、交流が多様に活発化するでしょう。 |
平成14年1月の 2町の人口 30892人 鹿島台町
14003人 松島町 16889人 |
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鹿島台町からの通勤先 (平成12年国勢調査) 通勤通学計10人未満の市町 村はそのほかに含みます。 |
仙台市 |
1213人 |
仙台圏北部 |
831人 |
大崎法定協 |
543人 |
遠田法定協 |
540人 |
石巻圏 |
226人 |
加美郡 |
28人 |
そのほか (県外含む) |
153人 |
町外計 |
3534人 | |
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昭和30年から平成14年までの間に人口が増加したのは宮城県71市町村のうち 鹿島台町を含む19市町で、仙台市通勤圏のほかは地域中心となる気仙沼市・古 川市・石巻市と矢本町のみです。多くの町村では昭和30年頃をピークに人口減少 が続き、栗原・登米地区では平均30%以上減少しています。鹿島台町も仙台が近く なければ人口1万人(26.6%減)未満の町になっていたでしょう。鹿島台町は仙台市 の存在ぬきには考えられません。歴史的な見地でも、鹿島台を支配した者に大崎 氏がいたという過去より、松島町・大郷町との今に続く治水・干拓の歴史のほうが 遥かに大切です。 松島町にとっても、塩竈市・多賀城市に吸収される形の合併より、鹿島台町との 対等な合併は悪くないはずです。品井沼駅前のニュータウン開発(買物は主に鹿 島台へ)や東北本線の松島海岸駅停車(長期総合計画)、鹿島台バイパス開通に よる飛躍的なアクセス改善、それに高校の学区緩和が続くと、両町の結びつきは どんどん強まります。2003年7月の震災により新築予定の鹿島台町役場を市役所 本庁舎、松島町役場を分庁舎とし、市名は国際的知名度のある松島市とすれば、 両町民とも納得いく合併になるでしょう。更に仙台市や周辺市町村との合併で鹿島 台の将来人口3万人、松島2万人、計5万人の行政区になることがあっても、区役所 は身近なところに留まります。 大郷町もほぼ全域で松島町か鹿島台町の中心部が大和町より近く、保育園は 鹿島台社会福祉協会に運営を委託しており、駅やICは松島町内が最寄りです。 どこか1町であれば大和町(及び大衡村)との合併となるでしょうが、鹿島台・松島 が合併となれば、こちらに大郷町が加わることも期待できます。 |
鹿島台町との共通性と想定される合併の規模(△は一部)
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行政区域 |
生活圏 |
事業 |
法定 協議 |
県の 案 |
市制 施行 |
広域 合併 |
全国 300市 |
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大 崎 |
警 察 |
水 道 |
下 水 |
仙 台 |
鹿島 台 |
治 水 |
農 協 |
13.9 万人 |
10 万 |
19 万 |
3.1 万 |
4.1 万 |
22 万 |
28 万 |
32 万 |
147 万 |
鹿島台町 |
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松島町 |
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大郷町 |
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塩釜付近 |
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黒川3町村 |
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仙台~山元 |
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南郷町 |
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△ |
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松山町 |
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△ |
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小牛田町 |
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涌谷町 |
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田尻町 |
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古川市 |
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三本木町 |
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加美郡4町 |
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△ |
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玉造郡2町 |
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栗原10町村 |
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△ |
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法務局、税務署、職安、保健福祉事務所、教育事務所などは[大崎]と同じ区域、 消防は広域では[大崎]と同じ、署単位では[警察]と同じ区域です。 ごみ処理は広域化の計画(現段階では鹿島台町は大崎・栗原ブロックの予定)。 |
もし仙台圏の市町村との合併が難しいのなら、現在の鹿島台町のままがいいで しょう。行政管轄に従うだけの、生活やベッドタウンとして発展という方向性を無視 した合併では将来に実を結びません(管轄でも古川と合併しない町が多いです)。 宮城県の人口密度などの条件下では、1人あたり歳出額は人口2万人で最小値に 近づきます。これから人口が増加する鹿島台町は合併せずとも存続は可能です。 |
順位 |
H11-4 人口 |
1人あたり 歳出額 |
1.富谷町 |
34937人 |
27.6万円 |
2.矢本町 |
31753人 |
29.1万円 |
26松島町 |
17324人 |
40.8万円 |
33鹿島台町 |
14208人 |
43.9万円 |
36大郷町 |
10094人 |
46.0万円 |
48松山町 |
7176人 |
53.5万円 |
54南郷町 |
7376人 |
58.2万円 |
70七ヶ宿町 |
2115人 |
138.7万円 |
71花山村 |
1669人 |
150.0万円 |
宮城県71市町村 |
41.9万円 | |
広域仙台圏北部の動き(リンク先は大和・松島町役場・県庁のHP内 http~は記事)
2002年3月 |
塩竈・多賀城・宮城郡・黒川郡の議員の会合(以降の動きなし)。 |
2002年 |
宮城郡と黒川郡の研究(塩竈市・多賀城市を含まない)で、大同 合併は現実的でないとの結論。各町が合併を模索することに。 |
【2003年】 2月14日 |
多賀城市・塩竈市・宮城郡・黒川郡の首長による研究会を設立。 もしこの9市町村で合併すると約27万人となり、鹿島台町の参加 が将来の中核市移行を左右することになるのでは? 3/6
https://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/kikaku/037/6.htm |
6月2日 |
第2回研究会(9市町村)。 |
12月 |
住民アンケートを実施予定。
https://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2003/11/20031113t11031.htm 集計結果(速報値)を公開。 |
【2004年】 2月広報 |
松島町や利府町の広報2月号によると、特例法期限内の合併は 物理的に困難という結論(研究は継続)。 | 津山町・川崎町の動き(http~は新聞等の記事)
【2003年】 2月21日 |
鹿島台町と同様に生活圏と行政圏のギャップがある津山町で住 民アンケート結果を公表。合併必要と答えた80.0%のうち、生活圏 に合う登米地区希望は73.8%(全体の約59%)、行政圏に合う本吉 地区希望は17.5%と4倍以上の差。石巻地区希望は7.1%。 https://www.sanriku-kahoku.com/ (ニュースファイル2/22) |
2月24日 |
津山町は登米地区との合併推進に決定。4月に法定協加入。 https://www.sanriku-kahoku.com/ (ニュースファイル2/25) |
3月3日 |
登米郡8町側も津山町を受け入れて9町で法定協設置の方針。 |
3月24日 |
登米地区9町全てで法定協設置を可決。 |
4月1日 |
津山町含む登米地区9町の法定協議会が発足。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030319-00000006-mai-l04 |
8月1日 |
志津川町と歌津町の法定協議会設立。津山町は不参加。
https://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news004.htm |
9月12日 |
生活圏と行政圏が異なる川崎町は合併しない方針。
https://www.kahoku.co.jp/news/2003/09/20030913t11036.htm |
【2005年】 4月1日 |
登米郡8町と本吉郡津山町による登米市が発足しました。 同様に広域圏境を越えて合併決定した枠組は全国に約50ヶ所。 |
10月1日 |
本吉郡2町(志津川町・歌津町)による南三陸町が発足しました。 | 主な県境越え合併の動き(やや古い内容です。山口村は越県合併済み。)
・岐阜県中津川市と長野県山口村 ・高知県東洋町と徳島県宍喰町など ・茨城県五霞町と埼玉県幸手市など
・和歌山県新宮市と三重県紀宝町など ・広島県因島市と愛媛県弓削町など
・長野県栄村と新潟県津南町 ・愛媛県今治市と広島県関前村など
・愛知県富山村と静岡県水窪町 ・山口県岩国市周辺と広島県大竹市(将来の越境合併を見据え当面単独) |
山口村や五霞町では行政側も生活圏に合わせた越県合併に前向きで実現性 は高いです。これらに比べれば県内の広域圏越え合併に障害などありません。 | |
→大崎市の合併の動き |