仙台北学区・南学区へ今の制度では鹿島台町から選択できる高校が少数に限られるのに加え、地区内には進学校がない ため、大学等への進学も不利な状況にあります。 進学率は仙台市(普通科は仙台北学区・南学区) では全国平均の44.2%(11年度)に近いものの、他 の地域があまりに低いため県全体では47都道府 県中43位に留まっています。公立優位の宮城では 大学進学は仙台市内の公立高校へ通えるか否か で大きく左右されるのです。 |
平成11年 通学地区別進学率
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仙台市を含む中部北・南地区では普通科の割合が高く、大学進学には適した環境となっ ています。中部地区での普通科の割合が高い理由に、住民の要望に沿った新設校の多く が普通科であることが挙げられます。それだけ普通科のニーズが高く、大学などへの進学 志望者も増えていますが、北部、東部、南部地区では高校統廃合により普通科の割合が 更に下がります。中部地区以外の生徒には大学等への進学は不要ということでしょうか。 仙台へ通える中部地区と他の地区との格差は、今後さらに開いてゆくでしょう。 宮城教育情報センターの新みやぎ模試によると、仙台市内には偏差値60を超える公立 普通科が5校、北部地区内には偏差値60はおろか50を超える高校も皆無です。 |
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以下のように分けました (商業系) 商業高校の各学科と 商業科 情報ビジネス (工業系) 工業高校の各学科と 環境デザイン 土木 環境土木 環境工学 電子機械 情報科学 産業経済 産業技術 機械技術 (農業系) 農業 農業科学 農業園芸 農業機械 農業経営 動物科学 森林科学 (その他の学科) 生活福祉 生活技術 生活科学 生活 調理 食品化学 家政 美術 衛生看護 体育 音楽 情報海洋 海洋総合 スポーツ科学 (通信制を除きます) |
2001年度から地区外3%枠が設けられて表面的には受験できる高校が増えたものの、 1学年320人という大規模校でさえ地区外からは推薦・一般あわせて9名しか入学できず、 その極少数の枠を中部北または南地区と周辺地区の人口約100万人の中で争うことに なります。中小規模校は更に厳しく、鹿島台町西部から近い黒川高校大郷分校の地区 外枠は推薦1名、一般は0名です。比較的規模の大きい宮城野高校でも、コース別では 推薦・一般ともに地区外枠はわずか1名となります。これではとても受験できません。もし 10%等に枠が拡大されても、成績が合格水準に達していながら、地区外生というだけの 理由で不合格とされる可能性が残り、おいそれと利用できません。 宮城県における高校教育改革のパイロットスクールとして新設された宮城野高校の理 数情報や人文国際を、理数科や英語科ではなく普通科のコースとして地区外の生徒達 を締め出すあたりは、県教委の悪意すら感じられます。県立高校の共学化を進めること で選択肢を増やすそうですが、鹿島台町からは古川高校か古川女子高の1校が進学の 対象に加わるに過ぎず、抜本的な改善とは程遠い内容です。 ※宮城野高校は平成18年春の入試よりコースを分けない普通科になります。 宮城県教育庁高校教育課サイト内の「学区制の見直しについての審議会答申」には >4 学区制改善の基本原則 > 本県の通学区域は14学区であるが,現在8地区で運用されている。これらは,仙台 >南及び仙台北学区を除けば,地理的に合理的であり,歴史的に定着してきた学区や地 >区であり,生活実態に応じた境界であるので,原則としてこれまでの地区を基本とし >て学区制を改善する。 とありますが、仙台南学区と北学区の境界に限らず、鹿島台町でも地理的・通学の便に 合理的ではなく、仙台市への通勤通学者が圧倒的に多い鹿島台町では、生活実態にも 応じていません。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学区制度を廃止すると地域の活力が奪われると言う人もいますが、鹿島台町では逆に
村田(総合)、柴田農林(学科改編)、迫桜(総合)、上沼(学科改編)、で行われます。 平成19年度この他の削減は、角田(普通)、登米(商業)、市立仙台商(学科改編)、 市立仙台女子商(商業)です。一女の削減は共学化する二高に女子を多く入れるため、 古川、石巻、栗原の据え置きは募集停止想定校(2学級化)の入学者数を抑えるため、 という考えもありそうです(中部北の男子上位層は異様に厳しい年になります)。 平成13年度までの削減は1~2年間の臨時増加分を減らした高校が多いですが、14年 度以降は利府H14を除き3年以上続いた学級数の削減となり、これを戻すとおよそ3校分 の生徒を受け入れる余裕ができるでしょう。学区制が廃止されても石巻・古川などの地区 中心都市以遠では交通事情もあって旧地区内を選ぶ生徒が多いはずで、鹿島台方面や 柴田郡、東松島市を中心に、この3校分で補える人数が流入する程度と予想できます。 塩釜学区が集中的に削減されているのは塩釜・塩釜女を統合する準備と思われます。 仮に統合高校が普通科6学級、商業科2学級とすると、多賀城・利府・松島をH16の定員 に戻すことで一応H18の学区定員のまま統合できることになります。しかし本来なら鹿島 台方面からの需要も多いはずで、もし学区が見直されれば定員増が必要になりますが、 統合後は学区定員をH18より増やすのは難しく、鹿島台方面の受け入れは不透明です。 統合計画を進めるために受験制限を続けて受験者数を抑えていることも考えられます。 (統合塩釜高校は2校の校地を使う計画となり、定員増も難しくなくなりました。また、平成 19年度は塩釜学区以外の中部北地区に削減が集中しました。) 全日制公立入学定員(旧8地区)
2005/11/10追加 県は学区制見直しのアンケートを今月実施します。中学は220余りの公立中から40校が 抽出されますが、無作為抽出とは書いてないので鹿島台中学校も対象になりそうです。
2005/10/21追加 塩釜・白石は男子校・女子校を統合、仙台では単独共学化という計画が公表されました。 2005/6/23追加 2005年3月の県議会で仙台一高同窓会が中心となって提出した学区制見直しの請願 が採択され、6月に県教委は見直しの検討に入ると公表しました。見直し案を2年程度で まとめたいとのことで、新しい制度での入試は2008~2010年頃からになると思われます。 2003~2004年に追加 平成15年3月3日の県議会議事録によると、改善は当分見込めないようです。また、合 併の進め方などを見ると、むしろ鹿島台町の方に問題があるようにも思えます。 (教育長)↑の4日前に小中の学区緩和を推奨し、なぜ高校だけ不便を強い続けるのか、 (知事)なぜ厳しい地域差を生む住所制限に合理的理由があるのか、疑問に思います。 平成15年12月の県議会では、高倍率の仙台に更に集中するので学区制廃止は難しく、 通学区域や3%枠が適切かは調査していくとのことですが、鹿島台町は町全体が「微妙に 不便」どころの状況でないのは、2001年の学区改定時の調査でも判明したはずです。 |
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